開法寺 ブログ - お寺の日常

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「墓じまい」と「永代供養」について

「墓じまい」とは?

「墓じまい」とは、お寺さんに今あるお墓とそこに納められている諸精霊の発遣(魂抜き)をしてもらってから、ご先祖様のお骨をお墓から取り出し、そのお墓を撤去することです。

~先祖を敬い祭祀するは子孫の務めにしてその行い尊いかな、子孫を守護するは先祖の遥かなる思い素晴らしきかな~

 このように本来、私たちはお盆やお正月、お彼岸にお墓参りをして、そこに眠れるご先祖様に手を合わせて、ご先祖様に命をつないでくれたことに感謝し、供養することによって、その恩恵を受け、守っていただいております。

 しかし、近年、少子化や核家族化により、後継ぎがいない家や後継ぎが遠方に住んでいて今後のお墓の管理が難しくなる家が増えています。また、最近では後継ぎがいても先祖のお墓の管理を子供や孫に任せるのが申し訳ないと考える親も増えてきています。

そこで「墓じまい」となりますが、1つ問題が出てきます。納骨されているお骨をどうするかということです。最近では、ところによっては海洋散骨とか樹木葬とかも言われていますが、まだまだ普及しておらず、菩提寺等お寺の納骨堂に預けて、永代供養するのが一般的と考えられます。

 

「永代供養」とは?

「永代供養」とは、在家の人たちの子孫に代わって、お寺がお骨を預かり、永久的に、お骨を管理、供養することです。

 子孫にお墓の管理をお願いしなくていいので、子供や孫に負担をかけたくないと思っている方や後継ぎがいなくて困っている方に選ばれています。

当寺院には棚式納骨堂(個人用)、ロッカー式納骨堂(夫婦用)、合祀墓とあり、依頼人の希望によりお選びいただけます。

棚式及びロッカー式納骨堂では、故人を過去帳に記載し、基本20年間の個別管理をし、供養を行います。また、個別管理期間終了後は合祀墓に移し、永代供養を行います。

合祀墓に納骨される場合にも過去帳による管理、供養を行います。なお、毎年の管理料は頂いておりません。

今年の夏は過去にない特別の暑さですが、そんな中、お盆には大勢の人が家族でお参りに来ておられました。ご先祖様を心地よく供養する新しい形を提供していきたいと思います。

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